岩伏山 (いわふせやま) 456m【木次町】
 木次町北原と旧仁多町佐白の境にある山です。木次町から国道314号線を進み、
平田から旧道を仁多町佐白に向かうと登山口の案内板が見えます。

 江戸時代に松江藩が著した雲陽誌に『古老伝に曰く、須佐之男命が大蛇を切たる
ところなり』と記されています。この山の北側一体の山塊を八頭といっています。
そのことからして八俣ノ大蛇神話にちなむ山名・地名がうかがえます。

 仁多郡誌に『山頂に巨岩青苔を蒸して形船を覆す如し。依って岩船山という。訛
りて岩伏山と曰く。神代の昔須佐之男命謫せられてこの国に至り船を捨て給えるも
のと化して岩となりしと云う』と記されています。

 麓の登山口付近はクズの大群が目立ちます。少し登ると落葉樹が多くなり、木陰
にはヤブコウジがかわいらしく咲いています(5月)。登るに従ってツル性の植物
はツルウメモドキやサルトリイバラに変わり秋には独特の赤色が目を楽しませてく
れます。

 登山口から約60分で頂上に到着します。尾根筋に鉄生産の神である金屋子神社跡
(石柱のみが残る)があり、さらに頂上に向かって進むと広場に出ます。その上が
頂上になります。頂上には巨大な岩があり、上に2体の石仏が祀られています。こ
の巨岩こそ山名のいわれとなっています。

 頂上からは360度の展望があり、 幾重にも連なる山が落ち着いた雰囲気をかもし
出しています。

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